いつも心の中に

物語は日々を幸せに過ごしていた12歳の少女が父の急死をきっ掛けに悲しみに暮れ、学校に行けなくなる所から始まります。そして夏休みに入り、アメリカの伯母に預けられ、動物たちの保護施設でのボランティアを通して、自然や動物たちとの触れ合いの中で心を癒していく…。

動物も人も生きものとして等しく毎日を生きている。たとえ亡くなった人であっても、生きている人の心の中で今も変わりなく生きている…。普遍的なテーマを日常を題材に真っすぐ伝える、とても読みやすく豊かな作品です。


装幀デザイン。

CL:株式会社 金の星社

小手鞠るい/著 丹地陽子/装画