きみょうなこうしん カオスオペラ 1/3
夜明け前の空気、しんとしている。何かが動きを終えようとすると、同時に何かが動き出そうと手をあげる。どこかへ向かってるはずがここへ向かっているような。
だんだん、だんだん増えてきて、だんだん、だんだん一つになって、だんだん、だんだん大きくなって、遠くに離れてみたら小さな一つ。近くでみたら大きなみんな。
どこかで見た記憶。どこかで嗅いだ景色。
「知ってる」ことや無意識に求めてる「結果」。 誰かの「ストーリー」や「得られる効果」。
全部横に置いておいて。ぼーっと、でも隅々まで鮮明に感じ取っていた私たちの夜明け前のまっさらな状態で見てみると、この絵本はなんて自由で活き活きと生命感に溢れていて、普段の感覚を越えるようなところからやって来るゾワゾワとワクワクが、心の内から湧いてくるのを感じるかのような絵本です。
カオスオペラシリーズ1作目。
装幀・本文デザイン。
長田真作/著
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